ハーマンが単独首位 松山英樹は6打差14位で最終日へ
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◇海外メジャー第2戦◇全米オープン 3日目(17日)◇エリンヒルズ(ウィスコンシン州)◇7845yd(パー72)
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米国ツアー2勝のブライアン・ハーマンが6バーディ、1ボギーの「67」とし、通算12アンダーの単独首位で最終日へ。混戦から抜け出してスコアボードのトップに名前を載せ、30歳のレフティがメジャー初優勝のチャンスを広げた。
「全米オープン」は4大メジャーで唯一、レフティの優勝がない。今年5月の「ウェルズファーゴ選手権」でツアー2勝目を挙げたハーマンだが、今大会は3度目の挑戦で初めての予選通過。「みんな不安や恐れがあると思う。自分はそれらときちんと向き合って、うまく対処できるようにしたい」と、5打差以内に13人がひしめくリーダーボードを眺めて、最終日の抱負を語った。
通算11アンダーの2位タイに、いずれもメジャー未勝利のトミー・フリートウッド(イングランド)、ブルックス・ケプカ、ジャスティン・トーマスの3人。24位から出たトーマスは1イーグル、9バーディ、2ボギーとし、メジャー最少ストロークに並ぶ「63」をマークした。この日9アンダーは、「全米オープン」の18ホール最多アンダーパー記録を1打更新した。
通算10アンダーの5位にリッキー・ファウラー。通算9アンダーの6位に、5月の準メジャー「ザ・プレーヤーズ選手権」を制した21歳のキム・シウー(韓国)が続く。
2打差の8位タイから出た松山英樹は4バーディ、3ボギーの「71」と1つ伸ばすにとどまり、通算6アンダーの14位タイに後退。メジャー初優勝に向けて、6打先にいる首位の背中を追う。初出場の小平智は「73」と1つ落とし、通算1アンダーの35位。宮里優作は「76」と崩れ、通算2オーバーの51位とした。
松山英樹が「65」で8位に急浮上 宮里と小平も決勝へ
82位からスタートした松山英樹が7バーディ、ノーボギーとし、海外メジャーの自己ベストスコアを1打更新する「65」をマーク。通算5アンダーの8位タイに急浮上し、首位と2打差に迫って2年ぶりの決勝ラウンドに進んだ。
松山は、フェアウェイを外したのは1ホールという高精度のショットで安定したスコアメーク。後半13番(パー3)では8mをねじ込むなどパットともかみ合い、ビッグスコアにつなげて初日の出遅れを取り戻した。
前年覇者で世界ランキング1位のダスティン・ジョンソンが4オーバーで姿を消す波乱。同2位のロリー・マキロイ(北アイルランド/5オーバー)、同3位のジェイソン・デイ(オーストラリア/10オーバー)も決勝に進めなかった。